ドメーヌ・ファブリス・ヴィゴは1990年1月1日、ロラン・ヴィゴ夫人の畑の一部(ヴォーヌ・ロマネとニュイ・サン・ジョルジュの4ヘクタールの畑)を継承して創業しました。その後1993年にニュイ・サン・ジョルジュとブルゴーニュ・ルージュの数区画を購入しドメーヌは拡大しました。
1996年末、ファブリスはクリスティーヌ・マルタン(ドメーヌ・ベルナール・マルタン当主の娘)と結婚し、ドメーヌ名をドメーヌ・ヴィゴ・ファブリスに改名。
2000年、新たにジュヴレ・シャンベルタンを手掛けるようになりました。
現在では合計7ヘクタールに及ぶ6つのアペラシオンに散りばめられた15の個性豊かな区画からワイン造りを行っています。
「クリマ」とは、生産範囲が正確に限定された区画のうち、古来から高品質のブドウを生むことで名声が高く、特有の呼称をもち、単一または複数のリューディを含む優良畑のことを言います。
これらのクリマは、モノポール(単独所有)のものもあれば、概ね複数の造り手によって分割所有され、その区画に定められたアペラシオンワインが生産されます。テロワールワインの概念は産地とワインが直結していること、その個性を誠実にワインに表すことなのです。
私たちのドメーヌは6つのアペラシオンゾーンに点在する15のクリマからワインを造っています。
2006年の収穫に合わせて醸造所を新設。
ステンレスのタンクでマセレーションします。
ブドウの果皮に付着した自然酵母によってアルコール発酵。
仕込みの間温度を管理し、マストをアエレーションしたり果皮を混ぜたりしてヴィンテージの特性を醸し出すようにしてします。
長期熟成を可能とするワインを造るためには20日間程度の仕込みが必要です。
ドメーヌ創立以来、数タイプのラベルを採用してきました。
1996年まで使用した「巻紙風」初版はGuide Hachetteで折々「古めかしい」との軽い批判。(Guide Hachette 1997 と1998の評価ご参照)
それでも当時、ヴォーヌ・ロマネとエシェゾーに同タイプのラベルを、一方でニュイ・サン・ジョルジュには少し違ったタイプをと、意図的に使い分けていたことを言及しておきましょう。
その後1999年まで少しモダンにアレンジした中間的バージョンを採用しましたが、それでもまだ洗練されていない遺憾がありました。
2000年のヴィンテージから、よりモダンでスッキリとしたデザインのラベルをドメーヌ全てのワインに貼付するようになり、現在もそれを使い続けています。
2007年からこのラベルのデザインを私たちのホームページにも掲げています。